望月万琴から貴方にお届けする今日のKIZUKIメッセージ2020/09/08
3 水雷屯+6
『執着について』
この卦は、草の芽が地上に出ようとしていて、殻を破る困難さやまっすぐに伸びる困難がある様を表しています。
今日のあなたの状況は、そうとうな困難さでしょうか…
そのうえ、対処の仕方が上手くいっていないみたいです。
確かな考えや、正しい対処ができていない!
このままではますます苦しくなるだけです。
執着心を捨てて、一気に今の生活の在り方を変えていくしかありません。
やがて保証問題なども出てきますので、注意が必要です。
☆ message that opens up the future☆ (Chapter 3)
執着って仏教用語です。
人や物ごとに囚われ、そこから離れられない心の状態です。
仏教では、悩みや苦しみは、執着からくるものだとされています。
執着を手放すとか、断捨離とか言いますが、基本的に執着事態を無くすことはできません。
仏教では執着は2つあり、「我執」「法執」です。
我執は、自分に囚われる心。自分の内部に不変の実態や本質が存在するという考え。
法執は、物を含めて、自分以外に実体的な本質があるという考えです。
※深い話なので、ここではこのくらいにしておきます。
人は、お金・地位・子などいろんなものに執着しますが、自分が死ぬときは今まで執着していたモノは全て失うことになります。
この世は諸行無常、一切は続かないということです。
世の中のあらゆるものは変化を繰り返し、不変的なのもや絶対的なものは存在しない。
しかし、持っていた執着を失った時、執着が大きければ大きいほど、人は苦しむのです。
人間の苦しみの原因は煩脳であり、煩脳は私たちを煩わせ、悩ませるのです。
ブッダは、「執着から離れなさい」と、因果の通りを説かれ、一切は無我であり空であると説いています。
これらを正しく理解し身に着けて世の中を見ることができれば、あらゆる現象に一喜一憂することなく心が安定した状態になります。
ちょっと難しくなりましたが、執着による苦しみは、煩わされているだけのこと。
我は何も持ち続けているわけではないのです。